カネタツ数馬について
七十余年にわたり、海の恵みと真摯に向き合ってきました。
カネタツ数馬の原点は、昭和25年(1950年)、創業者・数馬達雄がはじめた小さな魚の行商「数馬達雄商店」です。
地元で獲れた新鮮な魚を地域の人々に届けることから、私たちの歩みは始まりました。
その後、前浜(まえはま)で揚がった魚を自ら加工し、県内の市場へと届けるようになります。
「海の恵みを、もっとおいしい形にして届けたい」——そんな想いが、今の干物づくりの原点です。
時代とともに漁獲量や環境が変わる中でも、私たちは常に工夫を重ね、冷凍原料を使った加工技術を磨いてきました。
平成10年(1998年)には法人化し、品質の向上と販路の拡大に力を注ぎ、
平成24年(2012年)に「カネタツ数馬株式会社」として新たな一歩を踏み出しました。
■ 手作業で生まれる、ひとくちの感動
カネタツ数馬の干物は、すべて職人の手で丁寧に仕上げています。
魚の鮮度を何よりも大切にし、海の香りと旨味をぎゅっと閉じ込める——
その一枚には、職人たちの経験と想いが息づいています。
■ 冷風乾燥という、こだわりの製法
人の体温は、魚にとって「やけどするほど高温」と言われます。
わずかな温度の違いが、魚の旨味や食感を左右するのです。
私たちは独自の「冷風乾燥」で、魚の温度を低く保ちながらじっくりと乾かします。
天日や熱風に頼らず、低温で水分だけを抜くことで、
鮮度を損なわずに旨味が凝縮された、コク深い味わいが生まれます。
七十年以上受け継がれてきた技と心。
それが、カネタツ数馬の干物に息づいています。
「シンプルなのに、忘れられない味」——
ぜひ一度、その違いを感じてください。